逆三角形の上半身を作りたいシニアは何をすれば良いのか?

68歳のシニア男性の体形はどんなだろうか。運動をしているシニアとしていないシニアでは自ずと体に違いが出る。歳を取れば取るほど体は貧弱になって行くのが自然。筋肉が失われ、枯れ細って行くか、贅肉で肥満体になって行くかのどちらかである。

私は長年スポーツジムで筋トレをやってきている。 そのお陰で逆三角形の上半身を維持できている。今振り返ってみると2つの要素が貢献している。筋トレを続けて懸垂に力を注いでいたことである。私には懸垂を続けて10回出来るようにするという目標があった。

現在は10回懸垂を続けて出来ている。懸垂を続けると広背筋を鍛える。広背筋が鍛えられると背中が広くなる。肩から下の脇腹から背中にかけて筋肉が増える。それが逆三角形の上半身を作り出す。

筋トレ効果が出ないシニア、3つの理由

筋トレを始めれば失われて行く体の筋肉を止め、強化できる。70歳を過ぎると足腰の筋力が衰えて来るのを肌で感じるようになる。筋トレは健康維持に貢献する。それは確かである。問題は筋トレを近くのスポーツジムで始めても続かないことである。その理由の一つは筋トレ効果を感じないという理由がある。

高齢者の筋肉は毎年1%づつ気が付かないうちに体から失われて行く。少しづつ減って行くため自覚できない。自覚できる頃には大部分の筋肉を失って歩行障害を起こし始める。それに気づき始めたシニアがスポーツジムに通い始める。

多くのシニアは筋トレを始めればその効果が直ぐに体で感じ始めると期待する。現実は最低半年から1年かかる。筋肉は急に増えない。筋肉の増え方は既存の筋肉を筋トレで傷つけて、その回復で筋肉を増やす。地道な努力が求められる。筋肉が生まれ変わる期間が約2か月から3か月。その時に筋肉が増強して行く。

筋トレ効果が出ないと言って筋トレを辞めるシニアは3つの理由を知る必要がある。

65歳以上のシニアの体:筋トレ効果と変化はいつ頃起きて来るのか?

65歳で会社を卒業すると暇な時間が増える。暇な時間を有効に使うと同時に健康寿命を延ばすためにスポーツジムで筋トレを始めるシニアが増えている。還暦を過ぎると気が付かないうちに体形が崩れてくる。運動量が減り、体に脂肪が付きやすくなる。ヘソから上に脂肪が付き始め脇腹を触れば掴めるほど脂肪が付いている。

人間ドックを受ければ生活習慣病の予備軍と診断される。そんなシニアが当たり前のように増加している。平均寿命が82歳。82歳になる前に健康寿命72歳が来てしまう。普通の生活が出来る年齢を伸ばすには今から定期的に運動を始めるしか方法が無い。

シニアが一番危惧するのは脚力である。年齢とともに歩行障害が生まれて来る。足の筋肉量が減ってくる。ある時点で自分の足を動かすのが辛くなる。それが分かっているシニアほどスポーツジムで筋トレを始めている。

get in shape

シニアの体は年齢とともに使わなくなる。自分の足を使わずに文明の利器を優先的に使う。階段の代わりにエスカレーターやエレベーターを使う。歩ける距離なのに自動車で行く。老化で体が疲れやすくなるため体は楽をする方法を好み始める。10メートル先に横断歩道や歩道橋があるのに道路を渡ってしまう。

体を楽にする生活を続けると体の筋肉がどんどん使われなくなり、体は使われない筋肉を削って行く。その事実を知っていても何も対策を取らないシニアがいる一方で一生懸命スポーツジムで筋トレに励むシニアもいる。